もう1度~私と先生と桜の木~
「えっとー…軟骨のから…!?」
「軟骨のから揚げですね?…え!?」
バッチリ店員と目が合う。
「なんで…」
「うおっ!?若林じゃん!
久しぶりだなあ!!」
そう。
注文を取りに来た店員は…
「え!?ウワサの奏ちゃん!?」
翔馬に初お披露目の奏だった。
「なあなあ!よーた!
奏ちゃんだろ?」
「あ…うん、そうだけど」
「マジで!?ここでバイトしてんの!?」
奏は翔馬のテンションに若干引き気味で。
顔をひきつらせながら
「ホントはここの系列の焼き肉屋でバイトしてるんですが、人手が足りないらしくて手伝いに…」
「なるほどね!
で、今日は何時に終わるの?」
はっ!?マジかよ!
その質問しちゃったら…
「あと1時間で上がりですけど…」
「じゃあそのあと一緒に呑もうよ!」
やっぱりそう…なるんだな…