もう1度~私と先生と桜の木~





「おいおい、よーた。

急にんなヘコんだ顔すんなよ。」


奏がトイレに行ってすぐに翔馬の腕が肩に回る。


「そうだよ、よーたくん。

そんなこと仕方ないじゃんか」


「いや、それは分かってますけどー…え?」


「ん?どーしたの?」


「なんで町田先生が…」


俺、奏がスキだなんて言った覚えないのに

今のは完全に俺が奏をスキだと知ってる感じの言い方だったよな…?


「気づいてないとでも思ってた?」

ニヤッと笑う町田先生。


「ウソ…だろ」


「ま、そういうことです」


そういうこと、って…!

俺、そんな分かりやすい態度とってたのか!?







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