もう1度~私と先生と桜の木~
それから一切会うことなく、今日を迎えた。
別れたい、とか
別れたほうがいいのかもしれない、とか
そういう問題じゃない気がした。
と、いうより私自身がそんなことを考えられなかった。
正直言えば、戸惑ってる。
付き合う、ということが初めての私にとってこういうとき、どういう反応をすればいいのか分からないから。
碧に言わせれば
『最低!テルくんのこと見そこなった!
別れなよ!そんなオトコ!』
だそうだ。
はあ、と溜め息を1つついて、
裏口のドアを開けた。