もう1度~私と先生と桜の木~




「なんで?!なんでそーなるの?!」


「なんで、って。

奏、ヒマだろ?」


「うん、確かにヒマ…だけどっ!

でも、私じゃなくてもいいでしょ?!


なんで私なの?!」


バスケ部のマネージャーって…

私、バスケのルールなんてよく知らないのに…



「いやあさ、先輩に頼まれちゃってさ。」


「マネージャー探してこい、って?」


「そう。

その約束したのが今週の月曜日で。

もう今日、金曜日じゃん?


そろそろ連れてかないと怒られるかもしれなくて…

だから頼むっ!

見学でいいからさ、1回来ない?」


「そんなこと言われても…」


迷っていると


「何?なんの話?」

と、碧がやってきた。



「いや、奏にマネージャーやらないか、って話しててさ」


「え?!何それ!

奏、行くの?!」


「迷ってて…」


「あたし!行きたい!

だから奏も一緒に行こっ?」


…なんで、そんなことになるのかなあ。








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