もう1度~私と先生と桜の木~
「ホンット、ありがとね、奏!」
「いいよ…もう言っちゃったことだし」
とりあえず今日は見学して、
と言うことになり体育館の隅に2人で立っていた。
そのうちに休憩時間になり類がこちらにやって来る。
「どう?二人とも」
「どうもこうも、よく分かんない…」
正直にそう答えると類は苦笑い。
「あたしはすっごい楽しいよ」
対照的に満面の笑みを浮かべる碧。
「そっか、そっか」
類も嬉しそうに満面の笑みを浮かべている。
「ねえ、類」
「ん?」
「今日、よーたくん、いないの?」
「ああ、よーたくんね。
職員会議らしからもう少ししたら来るんじゃない?」
「へーそうなんだあ」
実は少し、楽しみだったりする。
類いわく、『愛すべき癒しキャラ』のよーたくん、という先生に会うことが。