もう1度~私と先生と桜の木~
あの子=あの日の子
いつものように、
職員会議を終えて、
名残の欠伸を噛み殺しながら体育館へ入った。
そうすると、
いつものように、
「「「こんちわーっすっ!!」」」
と、生徒たちの元気のいいあいさつを受ける。
「あい、こんちは」
そういつものように返した。
そしていつものように…
「…どな、た?」
そこにいつものように、とはいかないことを発見した。
見知らぬ女生徒2人がそこにいた。
…あれ、でもあの子、見たことあるような…
向こうも驚いたような顔してるしな…
そんなことを考えていると
「よーたくん!
2人、マネージャー希望だって」
部長の圭右(ケイスケ)が俺の元へ駆け寄って来て言った。
「こちらが水嶋 碧(ミズシマ アオイ)ちゃん。
で、もう1人は若林 奏ちゃん。
2人とも類の紹介」
若林…奏…
どっかで聞いたような…
「………あーーーっ!!!!!」