もう1度~私と先生と桜の木~





「……んっ…んー?」


あれ?あれれ?

もしや…今の音で起こしちゃった?!



「あれ?誰もいないし…」


なんてカッコイイ声…

程よく低く、程よく通るキレイな声。


何…この人。

完ぺきすぎじゃん…



「あ…人いた」


え?!人、って私のこと?!

周りをとりあえず見渡してみるがやっぱり教室には私とイケメンくんしかいなくて。



「ねえ、名前」


「え?」


「名前は?」


「え?私?」


「うん。自分しかいないと思うんだけど」


いや、まあそうだけど。

でも、心の準備が…



「わ、わたしっ…」


「フハッ…」


うわー…サイアク。

声裏返っちゃったし。

しかも、イケメンくん大爆笑…









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