あ
「別に帰ったことには、そんなに怒ってないんだよね。大地がなにしよーと大地の勝手だもん」
俺がなにしよーと俺の勝手?
かれんは間違ったこと、言ってねーけど
俺には、突き放されてるようにしか聞こえなかった。
「じゃあなにに怒ってんだよ!!」
俺は、怒ってる理由がわからなくてかれんに怒鳴った。
「大地って1人で裏庭にいた……?」
「は?1人だけど…」
かれんは、 そっか と小さく呟いた。
でも後からかれんは、付け加えていったんだ。
“大地は、いつから私に嘘つくようになったんだろーね”って
今にも消えそうな声で。