「かれん、耳かせよ」



「う、うん」



拓真にそう言われて拓真の近くにいく。


拓真は、私にある言葉を耳打ちした。



「あ、ありえないっ」



「じゃあなんで泣いてんの?」



「それは!!ずっと一緒だったから…急に離れたりするのは、嫌だっただけ!!!」



そうだよ。

私が泣いたのは、離れたりするのが
嫌だっただけなんだよ…。


幼なじみは、いつか離れなくちゃいけないんだから…いい機会だよ



「お前って鈍感すぎるんだよ。それで傷つく奴だって…いるんだよ。」



「拓真に言われたくないよ!!」



私は拓真に怒りをぶつけて屋上に向かうことにした。


もぉなにも考えたくなくて…。





『“お前、大地が好きなんだよ。大地の兄貴なんかじゃなくて、大地が。”』



そぉ言われたとき私は、混乱した。


拓真には否定したけど…
心までは、否定できなかった。





瞬ちゃんと大地。


私が………


好きなのは、どっち?








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