あ
すきになんかならない
はぁ…はぁ…
誰もいない屋上は、静かで私の息をはく声しか聞こえない。
いまは、授業中だから誰も来ることはないからいっぱい考え事できるっ
……と、その前に。
「大地のバっキャロー!!なによ。自分は
とっとと彼女作ってさ、私はもーどぉでもいいのかよ―――――っ!!!!」
はぁ、はぁ、
頭が混乱するといつも大声で叫んでた。
なんかスッキリするもん。
溜め込んだりするの嫌いだし。
「ねぇ、ねぇ。いまの楽しいの♪?」
後ろから声が聞こえてきた。
だっだれかいたんだ!最悪!!
「ぅ、うんっ!!なんかね、スッキリするもん」
私は勢いよく後ろを振り返った。
「かれんちゃん、やること可愛ぃ~」
ニコニコ私に笑顔を向けてくるのは、
まぎれもなく歩夢先輩。
大地の彼女。