僕の子猫ちゃん
初詣がやっと終わった頃には、夕方の5時になっていた。
時計を見て友人が言う。
「ぁ、俺そろそろ行くわ。」
「何で?まだまだ時間あるじゃないか。」
いつもなら10時とか当たり前に過ぎてるのに…
「ちょっと彼女と…ね。待ち合わせしてるんだ。」
あぁ~…
彼女ね。
ここ最近恋してない俺には無縁だ。
「わかったよ。楽しんでこいよ。」
友人とはここで別れた。
別に羨ましいことではない。
僕だって彼女が出来たことはあるし、それなりに体の関係を持ったことだってある。