僕の子猫ちゃん
いろいろ聞いてわかった。
彼女の名前は"加藤 綾"。あそこにいた理由は家出をしたからだそうだ。
「ふ~…ん、そっか。何で家出を?」
女子高校生のことだ。きっと下らない理由だろう。
そう思っていたのだが、
彼女…綾は俯いてしまった。
…下らないないことじゃなさそうだな…
僕はそう察してこれ以上は聞かないことにした。
「………」
「………」
しばらくの沈黙。
僕はこの空気が嫌になり、笑えそうな明るい話を話し始めた。