裏生徒会部
材料も買い、東公園の前にポツンとある家に着く。
前も来たから二度目だな。
チャイムを鳴らすと、すぐに玄関に人影が見えた。
「はーい…ってあら?静音の彼氏さんじゃない」
「だから違います」
即座に拒否。
出てきたのは、静音にそっくりな母親。
前に静音を送った時も同じことを言ってきた。
「これ…静音に頼まれたものです」
「あ、あぁ!!ごめんね!?あとで殴っておくから」
「是非そうしてください」
「俺の分まで」と付け足しておこう。
帰ろうとすると、「ちょっと待ってて」と一旦家の中に戻ったと思えば、すぐに出てきた。
「これずっと返しそびれてたわね。ごめんなさいね。静音に言うのずっと忘れてて…」
「あぁ…いえ」
そういやジャージを静音に返してもらってなかったな。
「次は普通に遊びに来てね。本当にありがとう」
まぁ、もう来ることはないだろうけど。