裏生徒会部

保健室ではお静かに



保健室につくと、保健の先生が笑顔で駆け寄ってきた。


「間くんが保健室にくるなんて~珍しいこともあるのねっ♪」

「先生、ベッド貸してもらえますか?」

「あら?昼間から大胆ねっ!ここで脱いじゃおうかしら~」

「犯罪になりますよ?まじで」


そう言って、軽くスルーしながら柊也をベッドまで連れて行った。

っていうか先生。

私と柊也がいるだろうに、あんなことを言うのか。


「よく見ると一ノ瀬くんじゃな~い♪先生、今日は美男子を2人も見れて感激♪」

「うっせぇから黙れよ…」


柊也は不機嫌そうに、ベッドに横になってそう言った。

そういえば、保健の先生が苦手とかなんとか言ってた気がする。

まぁ、マイペースだしキャピキャピした先生だけど、いい人ではあると思うんだけどなぁ。

それに美人だし。


「というより、先生。どうして保健室にいるんですか?救護テントにいてもらわないと困るんですが」

「えーっ。だって暑いんだもん。あそこ」


本当にマイペースだ。

暑いからと保健室でサボっていたのか、先生。


「僕は戻りますから、先生も戻ってください」

「柊也の看病は?」

「それは浅井さんに任せます」

「「え」」


柊也も嫌そうにベッドから此方を見てくる。

仁は笑うと、柊也の方を見た。


「それでは、先生と浅井さん。どちらがいいですか?」

「…こいつ……」


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