裏生徒会部
しばらくすると、柊也は小さく寝息を立て寝ていた。
うーん…私はもう行っていいのかな。
立ち上がり、保健室を出ようとすると廊下から声が響き渡ってきた。
「「柊也ぁぁぁ!!!」」
ガラッとおもいっきりドアが開くと、息を切らしながら咲也くんと栗原さんが入ってきた。
栗原さんは柊也の片手を手に取り、ぎゅっと握る。
「柊也ぁ~死んじゃいやよぉ」
「え!?死ぬの!?柊也!!弟を置いて死ぬなんて嫌だ!!」
………ん。
なにこれ。小芝居?本気?
柊也は騒がしいことに気づいたのか、顔から手を退かし、目を擦る。
「な…なんで増えてんだ?」
「「柊也ぁぁぁ!!」」
「は!?」
2人は柊也に飛びつく。
柊也は訳も分からず、呆然と固まっている。
「死んじゃったのかと思ったわ」
「俺も」
「勝手に殺すな。つーか、離れろ」
物凄く迷惑そうに2人を押し離す。
栗原さんは物足りなさそうな顔をして、おとなしく座った。