裏生徒会部


男の子は女の子の顔を覗き込んで、心配しているようだ。


「おい、ちゆ…?」


私達も心配になり、近くへ寄ると女の子の手が震えていた。

け、痙攣!?

これ痙攣か何か!?


「…うっ……う…」

「どうした、ちゆ。なんだ?」

「…う……」

「う…?なんだ、うって」


う…って唸り声!?

えっやっぱりやばかったんだね、あの液体!!

色からしてやばかったもんね!!

っていうか、今こんな見守ってる場合じゃないし。

とっ、とりあえず、救急車?


「うううっ……美味いっ!!!」

「「「「は?」」」」

「でしょ~♪」


女の子はいきなりガバッと起き上がり「美味い!」の一言。

鈴菜は「当たり前だよ~」と笑っている。

…って、美味しかったの?あれが?


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