裏生徒会部


2人も美味しいっていうんなら……まぁ…。

ごっくん。

…………………不味い。

死にはしなかったけど…不味い。凄く不味い。

なんでっ!?なんでこれを美味しいって言うのですか!?

ありえないってまじで!!

…鈴菜には悪いけど。

やっぱり…というか、初対面だからよく分かんないけど、どうもこの2人の味覚はおかしいらしい。

らしいだと変だな…確実におか…


「おぉっ!!美味い♪」


ええええぇっ!!?

疑っていた茜までもがこの衝撃的発言。

逆に私の味覚がおかしいのか。そうなの!?

柊也の方を見ると、困惑気に周りの様子を見ていた。


「柊也くんと君はどう?」

「あ…あぁ、美味い……」

「お、俺も美味いと思いますよ…」

「良かったぁ~♪」


いや、良くない良くない。

私だけ味覚が変ってことじゃない!?


「静ちゃんは?」

「えっ……」


どうしよう。

正直に言うべきなのか…いや、そうじゃないのか……。


< 135 / 739 >

この作品をシェア

pagetop