裏生徒会部
2人も美味しいっていうんなら……まぁ…。
ごっくん。
…………………不味い。
死にはしなかったけど…不味い。凄く不味い。
なんでっ!?なんでこれを美味しいって言うのですか!?
ありえないってまじで!!
…鈴菜には悪いけど。
やっぱり…というか、初対面だからよく分かんないけど、どうもこの2人の味覚はおかしいらしい。
らしいだと変だな…確実におか…
「おぉっ!!美味い♪」
ええええぇっ!!?
疑っていた茜までもがこの衝撃的発言。
逆に私の味覚がおかしいのか。そうなの!?
柊也の方を見ると、困惑気に周りの様子を見ていた。
「柊也くんと君はどう?」
「あ…あぁ、美味い……」
「お、俺も美味いと思いますよ…」
「良かったぁ~♪」
いや、良くない良くない。
私だけ味覚が変ってことじゃない!?
「静ちゃんは?」
「えっ……」
どうしよう。
正直に言うべきなのか…いや、そうじゃないのか……。