裏生徒会部
仁は何か言いたげな顔をしながらも何も言わずに睨んでいた。
「まぁ、俺らも忙しいし…。それにあんまり新聞部の所には行きたくないんだよ」
央は苦笑いをしながら言う。
行きたくない…?どういうことなんだろう?
「とりあえず頼んだぜ」
「よろしくお願いします」
頭を下げるゆいちゃん。
「…まぁ、ゆいちゃんに免じて」
変な記事を流すな、とでも注意すればいいだろうから…簡単かな。
「ほら、柊也。行くよ」
「勝手に行ってくれば?」
「はぁ!?」
本当、冷た過ぎるし、てきとう過ぎるでしょ。
半径1メートル以内に入れないというルールにより、無理矢理引っ張っていけない…。
仁の方をふと向くと「任せろ」と口パクで言って笑った。
何するんだろう…。
「柊也は裏生徒会の部員だろ?行って来い。さもないとバラす」
「…………」
柊也は嫌々、ついて来るようになった。
どんな弱点を握られてるのよ。