裏生徒会部


仁は何か言いたげな顔をしながらも何も言わずに睨んでいた。


「まぁ、俺らも忙しいし…。それにあんまり新聞部の所には行きたくないんだよ」


央は苦笑いをしながら言う。

行きたくない…?どういうことなんだろう?


「とりあえず頼んだぜ」

「よろしくお願いします」


頭を下げるゆいちゃん。


「…まぁ、ゆいちゃんに免じて」


変な記事を流すな、とでも注意すればいいだろうから…簡単かな。


「ほら、柊也。行くよ」

「勝手に行ってくれば?」

「はぁ!?」


本当、冷た過ぎるし、てきとう過ぎるでしょ。

半径1メートル以内に入れないというルールにより、無理矢理引っ張っていけない…。

仁の方をふと向くと「任せろ」と口パクで言って笑った。

何するんだろう…。


「柊也は裏生徒会の部員だろ?行って来い。さもないとバラす」

「…………」


柊也は嫌々、ついて来るようになった。

どんな弱点を握られてるのよ。


< 14 / 739 >

この作品をシェア

pagetop