裏生徒会部


月森くんが走り去って何秒か経つと、中西くんは安堵の息を吐いた。


「良かったぁ……」

「私、もう出ていい?」

「あ、あぁ。えぇで」


どうでもいいことながら、立ち上がると、しゃがんでいたせいで少し足が痺れていた。

う…痛い……。


「で、どういうことなのか説明しろよ」

「あ。せやな」


どういうことっていうのは、私を隠したことについてだろう。

なんとなく月森くんと関係がありそうだけど。


「うーん…俺から言うのもなんやけど、成はなぁ、浅井さんのことが好きやねん」

「………は?私?」

「せや」


えと…ん?いや、え?


「「ないない」」

「なんで2人で言うんや」


そうだよ!!

私が言うのは自分のことだから良いんだけど、なんで柊也まで言うかな!?

本当、失礼な奴だ。


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