裏生徒会部


「おぉ。やっと見つけた」


後ろから聞こえた声に振り返ると、後ろにスーツを着たいかにもボディガードのような男の人を引きつれている月森くんの姿があった。

……あれ?

帰ったんじゃなかったっけ。


「成様。今日は塾ではありませんでしたか?」

「まぁそうだが。凪が遅いから捜しに来た」

「左様でございますか。遅くなってしまい、申し訳ありません」

「いや、謝らなくてもいいんだが……」


凪さんと月森くんの会話を中西くんの背中に隠れて聞いていた。

月森くんを見たら、とっさに隠れてしまった。

なんだか恥ずかしい…。


「な…何しとんねん。浅井さん」

「え…ちょっと……」


中西くんもいきなりだった為に、困惑気味だ。

小声で言ってくれたからまだ気づかれてないみたいだけど。


「…はっはーん。浅井さん、恥ずかしいんとちゃいます?」


ニヤニヤと笑いながら、中西くんは尋ねてくる。


「うっ……いや………」


はっきり言って図星。

恥ずかしながら図星です。はい。

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