裏生徒会部
咲也くんは「んー…」と何か考えると、頷いた。
「迷子の放送で呼び出そうかな♪」
「そんなことしたら半殺しにでもされると思うけど?」
少なくとも、おもいっきり殴られるだろうね。
手加減ってものを知らなそうだし…。
咲也くんは想像したのか、一瞬青ざめた表情になったが、横に顔を振った。
「それでも俺はやってやる!お菓子買ってくれないから日頃の恨みってことで」
なんともまぁ、小さな恨みだ。
気づくと、ご機嫌そうに笑っている咲也くんの後ろに、反対に不機嫌そうな柊也がいた。
「くだらねぇことやろうとしなくていいから、帰るぞ」
「柊也!タイミング悪いー」
柊也は呆れながら、咲也くんの襟を掴むと引っ張って帰って行った。
「面白くて仲の良い兄弟でございますね」
「うん、まぁ…」
仲の良いっていうか、咲也くんが柊也大好きって感じなんだけど。
それからまた、買い物を始めた。