裏生徒会部
央のレジ打ちは中々にスピィーディなものだ。
カシャッ。
「…なんで写真撮ってるの?変態?」
「いや、なんか…仁にでも送ろうかと」
「別にいいよ。その代わり、静音ちゃんのあーんなことやそーんなことを喋っ」
「送らない!!送らないから!!」
っていうか、あーんなことやそーんなことって何。
逆に自分が気になってくるし。
まぁ、嫌なことやら恥ずかしいことなんだろうけど。
「分かりました。犬嫌いのことですね」
「は!?ちょっ…凪さん!?」
「え?犬嫌いなんだ♪」
「近寄ってこられたら泣いちゃうぐらっ……」
私は凪さんの口を手で押さえて、黙らせる。
ペラペラ喋ることじゃないし!
しかも、この腹黒央の前で!
そもそも会って間もない私の情報をなぜ知って…
凪さんは私の手を退け、聞きたいことが分かったかのように口を開いた。
「私は本当か知りませんが、お母様がおっしゃっていましたので。料理を作っている時です」
お母さん…なんでそんなことを話すかな。