裏生徒会部


スーパーで偶然に知り合い3人に会ったせいもあり、外は来た時よりも少しだけ暗くなっていた。


「もう日が暮れるのは遅くなったよね」

「そうですね。助かります」

「助かる?」

「はい。もし不審者が静音様を襲ってきても助けられますし、もし空から宇宙人が襲ってきても助けられます。それと隕石とか」

「そ、そう…」


始めのやつからありえないと思うんだけど、最後のとか一番ありえません。

っていうか、もし隕石が降ってきたら死にます。確実に。

凪さんの頭の中は宇宙空間なのか。

真面目なことを言ってるかと思えば、不思議なことを言いだす。


「まぁ、何があっても静音様は私が御守り致します」

「メイドさんだから?」

「えぇ。それもありますが…」

「うん?」

「自分がそうしたいと思う私欲もありますね」

「……そっか」


凪さんがどんな不思議な人であっても、尊敬する。

誰かを助けたいって思う気持ちがよく伝わるから。

私とはまた違った、真っ直ぐな気持ちが。


「あ。犬が来たら助けませんけど。可愛いので」


うん。

私の感動的な言葉はどこへ…。

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