裏生徒会部
家に帰ると、夕食の用意が終わって、くつろいでいるお母さんがいた。
「ただいま」
「ただいま帰りました」
「おかえり、2人とも。それじゃ、ご飯にしましょうか」
ソファから立ち上がり、椅子へ。
机の上を見ると、3人分のご飯が用意してあった。
…おつかいに行った意味あったのかな。
「どうしたの?静音」
「いや、これは?」
「明日の材料」
「肉じゃがですか」
「そうです」
今日作るわけじゃなかったんですね。
お母さんの正面側に私が座る。
凪さんは立ったまま、端っこにいた。
「凪ちゃん。何をしてるの?静音の横の椅子に座っていいのよ?」
「ですが…」
「ここの家に住む限り、私がルールだから。早く座って食べなさい」
そうだよ。凪さん!!
言うこと聞いて早く座らないと。
お母さんは怒ったら超怖いんだから。
少し戸惑っていたけど、私の訴える目線が伝わった…
いや、お母さんの圧力が伝わったのか、座った。
「駄目な娘といい娘がいるみたいで良いわね♪」
「駄目な娘とか…」
「冗談よ。まぁ、馬鹿だけどね。あんたは」
「駄目じゃなくても馬鹿…?」
「じゃ、ウマシカ」
「言い方変えただけじゃんか」
鼻で笑ったお母さんは、ご機嫌そうに料理を口に運んでいく。
機嫌がこんなに良いお母さんを見たのは久しぶりな気がした。