裏生徒会部


結局、捕まった感じで部室の中へと入れられた私達。

向かい合うようにソファに座らせられ、緊張する。


「どうしてそんなに離れているの?あなた達」

「え?あ…気にしないでください」


ソファに座る際も私と柊也はお互いに隅の方に座り、半径1メートルの距離を保っていた。

そりゃ全力で不自然に見える光景ですよね。

しかも、向かい側に座っている2人はすっごく密着していますしね。

私達とは正反対。


「で、あなた達は?」

「あ。はい。裏生徒会部、部長の浅井静音です」

「…………」

「…それとこっちは部員の一ノ瀬柊也です」


自己紹介ぐらいは自分でやってください、柊也さん。



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