裏生徒会部
何かを話し掛けてくる中西を無視し、自分の席に着いた。
あぁ…なんでこいつは俺の隣の席なんだ。
うざい。うざすぎる。
「ったく、なんだよ」
「いや、何にもないけど」
「…………」
「なんやその顔は!」
「大貴。少しうるさいぞ。もうすぐ先生も来る」
「成も若干、冷たいわぁ~」
「もってなんだ。僕を一ノ瀬と一緒にするな」
「同意。俺をこいつと一緒にすんな」
中西の隣。
つまり、俺の隣の隣に座る月森にも言われ、肩を竦める中西。
「お前ら苛めんなよ。大貴泣くから」
「いや、泣かへんけど。さすがバ奏十や~♪」
「あー…お前らもっと中西を苛めろ。やれやれ泣かせろ」
「えぇっ!?なんでや……あ。嘘っ!!ちゃう!!間違っただけや!!奏十!!奏十!!」
バカは中西だな。