裏生徒会部


そして放課後。

部室に行くと、静音と…昨日のメイド服を着た女がいた。


「あ、柊也。今日、転校生来たみたいだね」

「あぁ」

「柊也のクラスでしょ?女の子?男の子?」

「女」


転校生よりもメイドの方が気になるんだが。俺は。

確か、月森のとこの奴で…なぜか校門にいた。

……そういや、晩飯を買いにスーパー行ったときも静音の横にいた気がする。


「柊也…さっきからなんで凪さんを見てるの」

「私の顔に何かついています?」

「いや。別に」


もしかして、月森の迎えとか?

昨日はそれで来てたしな。


「月森なら朝、早退したけど」

「左様でございますか」


帰ると思ったが、全く帰る感じがしない。


「…まだ何か?」

「なんでいるのかと」

「私は只今、静音様の専属メイドをやらせて頂いておりますので」

「そういうこと」

「ふーん」


俺が帰った後に何かあったんだろう。

月森のメイドが静音のメイドに、ってことは……結局、付き合うことにしたのか?

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