裏生徒会部
翌日。
部活が終わった頃の時間に安部の家へと向かっていた。
「えぇっと…西…西……」
「おい」
「何?」
「アホか。そっちは東、こっちが西」
「え…わっ分かってたわよ。ちょっとボケてみただけ」
確実に嘘をついてる。
すっげぇ目が泳いでるし。
つーか、西と東ぐらい分かれよ…。
俺は静音から地図を取り、確認。
「…お前だと絶対、朝になる。俺についてこい、アホ」
「アホアホ言うな!!私だって行けるわよ…」
そういいながらも、おとなしくついてくる。
やっぱり分からなかったんだな。
それから数分歩くと、普通より少し大きめな家が見えた。
「ここね!」
「あぁ」
いかにも自分のお陰で来たみたいな感じの口調。
やっぱりアホだ。