裏生徒会部
デート当日。
少し遅れて来た月森くんと向き合い、放った言葉。
「成くんは私のことなんてどうでもいいんだよね?」
「は?なんでそんな事っ」
「だって、昨日女の人と一緒にいたよね?」
「あ。あれはっ」
「言い訳なんてっ!!…聞きたくないよ。……バイバイ、成くん」
「円っ!?」
月森くんの呼ぶ声も何もかも無視して、ただただ走った。
あんな言葉、本当は言いたくなんてなかった。
信じたいのに信じられなかった。
どこに行く目的なんてないけれど、その場にいたくなかった円さんは走っていた。
気がつくと、病院の天井が見え、円さんはベッドの上にいた。