裏生徒会部


栗原さんの顔を見ると…やっぱり泣いていた。

1回、地獄巡りにでも行ってこい柊也。

ていうか彼氏!

柊也に何とか言いなさい。

「俺の女泣かせんじゃねぇ」とかベタな台詞でもいいから!!


「あの、栗原さん…すみま」

「やめます!!デマスクープを書くのはやめますからっ…」


涙声で言う栗原さん。

あぁっ…本当申し訳ない。

注意しに来たものの泣かせるつもりなんてなかったのに。


「ですから…私と付き合ってください!!」


………ん?え?

今なんとおっしゃったの?栗原さん。

私の聞き間違いですよね?


「私、こんなに怒られたの初めてで…感動しました!柊也さんに惚れました!!」

「「「え」」」


さっきの涙は感動の涙らしく、今は凄く笑顔。

更に体を乗り出してまでいる。

どうやらこの美女、栗原さんはズレているようだ。

いや、ズレすぎだ。

ついさっきまであれだけバカップルだったのに、この一瞬で柊也に乗り換え!?

おかしい…ありえない……。


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