裏生徒会部



「はい、じゃーんけんぽんっ!」

「うわぁぁぁっ負け…負けたぁ……」


車に戻り、暇な私達は暴露大会を始めていた。

企画者は勿論、私。

ルールはシンプルイズベスト。

ただじゃんけんをして、一発で2人に負けた人が秘密を暴露するだけである。

やってくれなさそうな柊也も珍しくやってくれた。


「それじゃ、中西くん。…誰と間接キスしたの?」

「なっ…なんやねん!!なんでそれを聞く……」


中西くんはあたふたと真っ赤になり、顔を背ける。


「好きな人、か」

「ちゃっちゃうで!!別に好きとか…」

「あれだろ、メイドだろ。月森のとこの」

「なんで知っとる……あ」

「え?凪さん?そうなんだぁ♪」


なんとなく薄々気づいてたけど。

凪さん、美人だし惚れるよね。


「もっ…つ、次!!次いくで!!」


次に負けたのは、柊也。

思えばあまり知らない…謎だらけだ。

特に聞きたいことがあるわけでもないし…あ。

苦手なものでも知れたらいいかも。


「なんでもいいのか?」

「えぇで」

「じゃぁ…好きな物はチョコ」

「「………え、うん」」


そんなの言われなくても知ってるんですけど。

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