裏生徒会部


中西くんと私は顔を見合い、苦笑い。

1日1回は柊也がチョコを食べている姿を見ている気がする。

おかげで部室のゴミ箱の中は、チョコの箱やら包み紙やら銀紙やらが必ず入っている。


「もっとこう…他に何かないの?」

「他に…別に秘密じゃねぇけど」

「うん?」

「お前見てるとイライラする時がある」

「……うん?」


なんか今とてつもなく失礼なことを言われた気が。

聞き間違いだよね、聞き間違い。


「柊也、ごめんね?聞こえなかったんだけど」

「浅井さんっ怖い!笑顔がめっちゃ怖い!!謝っとけ、一ノ瀬!」

「なんで。本当のことだし」

「秘密っていうか、私の愚痴を言っただけじゃん!」


うぅ…まさかこれでダメージを受けるとは……。


「いや、別にお前が悪いわけではなくて…多分。よく分かんねぇけどイライラする時があるだけ」

「今更そんな言い訳なんて聞きたくないわっ…!!」

「あれ…なんかキャラ変わっとるで」


その後も結構な間、暴露大会は続いた。

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