裏生徒会部


肩に重みを感じ、目を覚ます。

いつの間にか寝ていたみたいだ。

前には運転している凪さんに助手席に座っている月森くんの姿が見えた。


「…重い……」


左右の肩には、中西くんの頭と柊也の頭が置かれている。

人を枕代わりにしないで欲しいんだけど。

しかも2人で。


「静音様。お目覚めになりましたか?」

「え。うん」


私の声に気づいたのか、凪さんが話しかけてきた。

前方の鏡を見ると、月森くんも寝ているみたいだ。


「皆様、揃って仲良く寝ていましたね」

「仲良くって…」


枕代わりですが。


「あの…」

「はい?」

「話し合いは…上手くいったの?」


口では答えず、にっこりと笑って答えてくれた。

良かった…。

月森くんも安心して今寝てるのだろうと思うとほっとする。

左右の肩にある頭を退かし、また目を閉じた。

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