裏生徒会部


栗原さんは柊也の手を握ると、満面な笑顔で見つめていた。

柊也はもちろんの如く、超引きつった顔をしている。

こんな美女に手を握られ、しかもスーパースマイルを見せられているのに引きつった顔をする柊也は凄いと思う。

というか相当な女嫌いということが分かる。


「いや…すげぇ意味不明なんだけど。つか、離せ」

「嫌です♡」


美女、積極的ですね。

そう思いながら美女の隣へと目線を移すと、なんともいえない顔をしている野獣…笹島さんがいた。

忘れてた…!!


「笹島さ」


私が声をかけようとすると、立ち上がって駆け足で部室を出て言ってしまった。

そうだよね、そうなっちゃいますよね!?



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