裏生徒会部


柊也と悠くんの後を追い、部屋へと入る。

デジャヴって恐ろしい…。

こんなにそっくりそのまま見たことがあるって思えるのか。

机の上にはノートパソコンがあり、棚にはぎっしりと綺麗に本が並べてある。

その他には特に何もない…必要最低限の物しか置かれていない気がする。


「ねぇ、柊也」

「あ?」

「私、柊也の家来たこと…ないよね?」

「………ねぇよ」

「ですよねー」


やけに怖かった柊也の目付き。

うん。そりゃないよね。


「ところで先輩方。ケーキは作れるようになりました?」

「まぁまぁ。悠は?」

「俺は双子に教えてもらったんで完璧ですよ」


猫と遊んでいた悠くんもぼーっとしていた柊也も2人揃って私へと目線を移してきた。

うっ…なんて痛い目線…!!

凪さんに手順とかは聞いたものの実際には作っていない。

っていうか材料がない。

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