裏生徒会部
男子2人が出来て、女子の私ができないってどうなんだろう。
なんていうか、悔しい…!
「わ、私も作れるよ…多分」
「多分、ですか?」
「無理そうだな」
「失礼な!できるよ…多分」
「多分じゃねぇかよ」
だって作ったことないし。
でも凪さんに聞く限り&イメージ的には作れそうな気がする。
今日帰って詳しく教えてもらおうかな。
「じゃ、行きますか!」
「どこに?」
「俺ん家にですよ」
「へ?」
どうしてそうなった!?
悠くんは猫を抱えて立ち、逆手で柊也引っ張り、玄関の方へ。
「静音先輩~早く」
「えっえ、うん!」
来て数分でおいとまするとは…
外に出て鍵を閉め、振り返ると柊也は固まった。
悠くんも私も首を傾ける。
段々と柊也の目線を追うと、可愛らしい顔が見えた。
「にゃー」
「いや、にゃーじゃねぇよ」
「にゃー…っていだい……」
猫の真似をし、頬をつねられる悠くん。
痛そー…。