裏生徒会部


机に手を置き、顔を覗き込まれる。

目が合うと不敵に笑われた。


「へぇ…静音先輩って意外に純粋なんですね。こういうの慣れてそうだったんですけど」


それってどういう目で見られているんだろうか。

さっきよりもより近くに迫る顔。

からかわれてる!!絶対からかわれてる、これ!!


「悠。俺もいるんだからな?」

「え、あぁ…いなかったらなんでもしていいんですよね?」

「……ご勝手に」

「冗談ですよ、じょーだん♪」


悠くんは離れて、私と柊也を交互に見るとクスリと笑う。

いい子だと思ってたのに…なんという裏切られた感。


「そういや、悠。部活はいいのか?」

「今日は休みです」

「悠くん、部活してるの?」

「はい。サッカー部ですよ」

「えぇ!?サッカー部!?」

「なんでそんなに驚いてるんだよ」

「柄じゃないからですか?」

「いや、そうじゃなくて…」


サッカー部といえば、一部柄の悪い人がいる部活だ。

1年の頃、サッカー部絡みの依頼を受けた時なんか悪い思い出しかない。

「部室前通るのが怖いからなんとかして」とか「落書きされたから消すの手伝って」等。

私も暇じゃないんだからと思ったが。

そしていい加減イライラしてきた私は直接、注意しに行ったんだけど…結果はみえていたものだった。

それで(色んな意味で)危ない状況になり、その時(本人曰く)偶々通りかかった会長様に助けられた。


「静音先輩、あれですか?サッカー部恐怖症?」

「なんだそれ」

「今作ったんですけど」

「そんなところかな…」


とにかく関わって良いことは起こらない。

それぞ私にとってのサッカー部だ。

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