裏生徒会部


店長の男は紙を広げ「はっ」とバカにしたように笑った。


「残念だったな、また×16ティッシュだ」

「えぇーっ!?もう一回!!」

「駄目だ。するなら明日な」

「ちぇっ…いっちーのは?」

「んーっと…おぉっ!!」

「おぉっ!!?」


店長が驚いた声を上げると、稜哉も期待の声をあげた。

期待するほどいいことはないと思うけど。


「何なにっ!?ゲームなの!?」

「ゲーム」

「えぇっ!?やっ…」

「じゃないが、当たりだ。あんまん」

「どーも」


受け取ったあんまんは出来立て。

暑い夏に貰ってもたいして嬉しくないが…ティッシュよりはマシか。

隣ではがっくりと肩を落とす稜哉。


「そう簡単に当たるわけないだろ。ほら家に戻るぞ」

「むぅ……」

「また来いよ~」


コンビニを出てすぐ横にある自動販売機。

その前でしゃがみ、自動販売機の下を睨んでいる奴がいた。

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