裏生徒会部
黒の長髪ストレート…どこかで見たことがある気がする。
足元には買ったらしきジュース缶が3本積み重ねてある。
「ん?もしかして嵐ちゃん?」
「………何」
「あ、やっぱり嵐ちゃんだ!何してんの?」
「別に」
冷たくそう言い放つと、また目線を自動販売機の下へと戻した。
嵐って言えば、笹島の件でいた気がする。
それに夏フェスで勝てよと言われたメンバーの1人だったか。
つーか、自動販売機の下を見てるってことは…アレか。
「嵐ちゃん、お金落としちゃったの?」
「……………」
こくりと素直に頷く。
「俺が貸してあげようか?」
「それはけっ……」
「どうしたの?」
突然、俺の方へと顔を向ける。
正確に言えば俺の手元。