裏生徒会部
急に体が揺れる。
「静音さーん!!」
「……えっ…?」
目を覚ますと、片手にケーキの乗ったお皿を持った稜香ちゃんが私の顔を覗き込んでいた。
そしてフォークでケーキを取ると私の口の中へと入れる。
「むぐっ……!?」
「どうどう?美味しいでしょ?」
口の中に入って喋れないため、頷く。
美味しい。
なんか私が提案したものが美味しく出来ていて感動する。
「よしっ!稜哉のところ行こう!」
「場所分かるの?」
「わかんなーい」
わからないのか。
稜香ちゃんは、持ってきたらしい箱にケーキを入れる。
見た目からして凄く美味しそうだ。
「とりあえず電話してみる!」
「うん」
「はい、静音さん」
「うん…?」
手渡される携帯。
私に電話をして、と?
一応、私も喧嘩みたいな状況であって話しやすいわけではない。
「ほら早くしないとでちゃう!」
「稜香ちゃんがやったほうがいいよ」
「無理無理っ!!」
『おかけになった電話は…』
「あれ…?」
言い合っている間に電話は留守番サービスに代わっていた。
切られた…?