裏生徒会部



「「今日は頑張るぞーっ!」」

「やる気ありすぎだろ…」

「柊也先輩はなさすぎですよ」


生徒会大集合の日から数週間経ち、夏フェス当日。

仲直りして以来、凄いやる気満々な双子ちゃん。

昨日の下準備はほとんど双子ちゃんが行った。

それに反していつも通りやる気のない柊也。


「柊也先輩、頑張ってくださいよ。終わったらチョコあげますから」

「……頑張る」


そして単純だ。

そのくらいチョコが好きなんだろうけど。


「あ…そういえば……」


家を出る前に凪さんに「これを着て売れば絶対売れますよ」と手渡された袋。

何が入ってるんだろう。

袋から取り出すと…


「えー……」

「「おぉ~!メイド服だ~!」」


そう。

袋から出てきたものは質が良さそうなメイド服。

これを着ろって凪さん……


「わ~。俺、静音先輩のメイド服姿みたい」

「俺もー!」「あたしもー!」

「いやいや着ないよ。着ない」


袋へとまた戻そうとすると、後ろから手を掴まれ、止められた。

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