裏生徒会部


次の日。

部室へ向かっていると、柊也にばったり会った。

そういえば、昨日どうなったんだろう…


「しゅ」

「柊也~♡」


私が声をかけようとすると、それを遮り、ピンク色の甘ーい声が聞こえた。

栗原さんだ。


「どこ行くの~?部活?」


柊也の腕に手を絡ませながら、甘い声で尋ねる。

さすがの柊也でも美女にこんなことをされたらたまらないでしょう。


「うるせぇな。ついて来んな、ひっつくな。お前には関係ねぇ」


そう言って手を取り払うと、栗原さんを無視して歩きだす。

ちょっ…最強すぎるほどの女嫌いですね!

私、直す自信がだんだん無くなってきたよ。


「もう照れ屋さんなんだからぁ♪」


てっ、照れ!?

あれが照れ屋さんで収まるものなんですか!?

栗原さんも中々に最強でした。

普通、傷つくよ。あんなに言われたら。



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