裏生徒会部


まさか気を失ってる…とか。

でもなんでいきなり……


「静音先輩~ってえ?どういう状況ですか、それは」

「悠くん!!どうにかして!!」

「え、はい……?」


悠くんは首を傾げながら、机の上にあるチョコに目を落とした。


「あぁっ!!まさか……」


悠くんは私の方へと駆け寄り、ぐったりと私に寄りかかっている柊也を引き離す。

地べたに座らせ、じっと顔を見た。


「やっぱり…口の端にチョコ付いてるし」

「ど、どうしたの?」

「俺が食べてたチョコ、酒が入ってましたよね。それで柊也先輩酔っちゃって寝てるんだと思います」


悠くんの話によると、柊也はそれはそれはものすごーくお酒に弱く、すぐに酔ってしまうらしい。


「昔、悪戯がてらに食べさせたんですよね。そしたら最初はパクパク食べてたんですけど…だんだん酔って、キャラ崩壊な暴走状態でしたよ」


溜め息混じりに「色んな意味で怖かった」と呟く。


「静音先輩、何かやられちゃったり…してないですよね?」

「うっ…えっと……その…。後ろから抱きしめられた……というか…」

「やっぱり…俺も抱きつかれましたよ……あはは…」


目が全く笑ってない。


「その上、記憶ぶっ飛んでて謝ってもらえないんですよ。「俺がそんなことすわけない」とか言って」


なんて都合のいい奴なの、柊也。

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