裏生徒会部
悠くんは柊也の頬を引っ張る。
「……いてぇっ………」
「おはよーございまーす」
「…悠?なんで俺こんなところに座って…」
立ち上がり、柊也と目線が合う。
が、すぐに逸らしてしまった。
なぜか心臓の音が大きく聞こえる。
さっきまでの状況を思い返すと尚更…
なんか変な気分だよ……。
「静音先輩…?どうしたんですか?下向いて」
「へっ!?い、いやなんでもっ…!!」
「なんか顔赤いな。熱でも出たのか?」
顔を覗き込まれるが、後ろを向いた。
柊也って普段は最低最悪なくせにこういうときは心配してくる…。
「なんだよ。いつも以上に変だな、お前」
「そんなの分かってるわよ…!」
「あーあ。柊也先輩、怒らせちゃいましたね」
「は…?」
「静音先輩。無神経な柊也先輩は放っておいて講堂行きましょうよ。生徒会の劇、始まりますよ」
「生徒会の劇……あっ!!」
完全に忘れていた。
遅れたら仁に何されるか分からない…!!
「私、先行ってるね!!」
「え?」
「どうしたんだ?あいつ」
私は急いで講堂へと向かった。