裏生徒会部


柊也は私がいることに気がつくと「チッ」と舌打ちをして横を通り過ぎて行った。

栗原さんは柊也を追いかけて行く。

おい、柊也。なぜ舌打ちをした。


「あ!いたいた!静音さーん♪」


声がした方を見ると、手を振って此方へ走ってくる男の子と女の子がいた。


「あ、稜哉くんに稜香ちゃん」

「「遅かったから探してました~」」


声をピッタリと揃えて言う、稜哉くんと稜香ちゃん。

この2人は1年生の七瀬 稜哉(ナナセ リョウヤ)と七瀬 稜香(ナナセ リョウカ)。

私の家の近所に住んでいて、昔からよく遊んでいる双子ちゃんだ。


「ごめんね、わざわざ」

「静音さんの頼みならあたしはなんでも聞きますよ♪」

「俺も♪」


そんなこと言ってくれるなんて…なんて良い子なの双子ちゃん。



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