裏生徒会部
「それで?あたしらは何をすればいいんですか~?」
「えっとね、強気だけど優しそうな子を連れて来て欲しいんだけど…そんな友達いる?」
この双子ちゃんは友達がたくさんいるから、1人ぐらいはこういう子がいるでしょうね。うん。
「強気で優しい子かぁ~。稜哉、心当たりは?」
「んー…まぁ、1人」
「あ。あたしも1人いるけど…あの人だよね?やっぱ」
「おうよ。あの人だ」
不思議な電波機能を使って会話を成立させないでほしい。
私にはあの人とか言われてもさっぱり分からない。
「ねぇ、2人とも?あの人ってどの人?」
「「黒崎嵐ちゃ~ん」」
「…え」
黒崎嵐って…えぇ!?
黒嵐とか呼ばれてる最強不良女子の子だよね!?
そんな子と友達なのか。
恐るべし双子ちゃん!
っていうか、そんな黒嵐がこの作戦に協力してくれるのかな……心配。
「とりあえず、連絡してもらっていい?」
「「それは無理~」」
「なんで?」
「番号知らないし」
「そもそも話したことないし」
待ちなさい。
それは友達でもなんでもないでしょ。