裏生徒会部

あの日の誓い



- 柊也side -


夏休みが終わり、普段通り登校する。


「あーあ。夏休み終わったぁ……」


隣では嘆く咲也。

夏フェスの準備や部活があって満足に遊べなかったらしい。


「あ。悠」

「悠ー!おっはよー!」

「柊也先輩にさく。おはよう」


タイミング良く、玄関から出てきた悠。

腕には絆創膏が数ヶ所貼られていた。


「どうしたんだ?腕」

「え?あっいや…なんでもないですよ」


急いで腕まくりをしていた服をおろす。

咲也も不思議そうな顔で見ていた。


「あ。そういえば、悠はレギュラーに決まったんでしょ?良かったね~♪」

「え。あぁ、うん」


笑って答えているが、嬉しそうには見えない。

この前、俺に決まったことを話していた時は凄く嬉しそうだったのだが。

俺が気にしすぎか…?


「柊也先輩ー?置いていきますよ?」

「あ、あぁ」


考えていると、先に進んでいた悠と咲也が振り返っていた。

とりあえず今日、サッカー部を覗いてみるか。

< 292 / 739 >

この作品をシェア

pagetop