裏生徒会部
あの日の誓い
- 柊也side -
夏休みが終わり、普段通り登校する。
「あーあ。夏休み終わったぁ……」
隣では嘆く咲也。
夏フェスの準備や部活があって満足に遊べなかったらしい。
「あ。悠」
「悠ー!おっはよー!」
「柊也先輩にさく。おはよう」
タイミング良く、玄関から出てきた悠。
腕には絆創膏が数ヶ所貼られていた。
「どうしたんだ?腕」
「え?あっいや…なんでもないですよ」
急いで腕まくりをしていた服をおろす。
咲也も不思議そうな顔で見ていた。
「あ。そういえば、悠はレギュラーに決まったんでしょ?良かったね~♪」
「え。あぁ、うん」
笑って答えているが、嬉しそうには見えない。
この前、俺に決まったことを話していた時は凄く嬉しそうだったのだが。
俺が気にしすぎか…?
「柊也先輩ー?置いていきますよ?」
「あ、あぁ」
考えていると、先に進んでいた悠と咲也が振り返っていた。
とりあえず今日、サッカー部を覗いてみるか。