裏生徒会部


3日目。

俺がバカだった…。

部活が終わるまで誰も来なかった。

つまり、最後まで相手をしてやっていたわけで……結局は1日目と同じ結果に至った。

今日こそは真面目に……


「あらっ!しゅ・う・やっ♡」


聞きたくもない声が聞こえた。

その声の主は一瞬の内に俺の首に腕をまわす。


「こんなところで会えるなんて運命~♡」

「離れろ」

「嫌~♪柊也ったら相変わらず照れ屋さんねっ♡」


どこをどう思ったら照れ屋になる。

腕を手で退かそうとするが抵抗してくる栗原。


「…首締まる……」

「あ、ごめんなさい♪」


栗原は俺から離れると隣に座った。

今日は珍しく1人だ。

いつもは笹島といるのに。


「笹島は?」

「しんくんなら新聞を作ってるわよ。あ!ちゃんとデマじゃないやつね」

「ふーん」


あんまり見ないけど。

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