裏生徒会部
4日目。
もうあれだ。
俺のいる場所がいけないんだな、そうだよな。
そう思い、いつもとは違う場所に腰を下ろした。
結局、笹島が来たのは下校時刻少し前。
栗原に愚痴だったり、惚気話を散々聞かされた。
まじで今日こそは……
「…あ。柊也様、お久しぶりです」
「………月森のとこの…」
「凪でございます」
ぺこりと頭を下げ、挨拶をされた。
メイド服を着たまま、よく校内をうろうろできるものだ。
近くにいるだけで視線を感じる。
「静音様はどちらに?」
「さぁ。部室じゃないのか?」
「部室には先程、行ったのですがいらっしゃいませんでした」
その他にあいつが行く場所なんて思いつかない。
教室か生徒会室…ってとこか。
まぁ、依頼してるだろうから色んな場所にいそう。
「学校案内…というか静音様がいそうな場所に案内していただけますか?」
「無理」
今日こそは…
「そこをどうかお願い致します」
「無理って言ったら無理」
顎に手をあて、何やら考える表情となる。
つーか、なぜ俺に頼む。
「案内してくださらない場合、アレやアレやアレなことを言いますよ」
「なんだよアレって…」
「言ってもいいのですか?ネタバレになりますがよろしいのですか?」
「ネタバレって駄目だろ」
メイドはにっこりと微笑む。
「それではお願い致します」
「…………」
こうなってしまうのか。