裏生徒会部
そして、静音のいそうな場所を捜し回ったのだがどこにもいなかった。
あいつはどこで何をしてるんだ。
「静音様…ワープでもできるのでしょうか」
「すれ違ってるだけだろ」
ワープなんてできるわけない。
メイドは無表情だから冗談で言っているのか本気で言っているのかがわからない。
ポケットから取り出した懐中時計を見る。
「あ、もうこんな時間ですか」
そう言われ、俺も携帯の時計を見ると18時になっていた。
ほとんどの部活が終わる時間だ。
「今日はご迷惑をおかけてしてしまい、申し訳ございません」
「あぁ」
「いつかお礼をします。柊也様がピンチの時などに」
そう言われると、俺がピンチになる時がくるようだ。
そんなのまっぴら御免だ。
「それでは、有難うございました」